山口大学医学部附属病院眼科をはじめ市内の総合病院・国立病院などとの連携により安心な医療を提供しております。

シンポジウム講演抄録 -第44回 日本コンタクトレンズ学会総会-

▲ 戻る
第44回 日本コンタクトレンズ学会総会
シンポジウム
2001年7月1日 日本都市センター会館 コスモスホール

眼障害の実態と対策
コンタクトレンズの使用に関する問題点
ウエダ眼科  植田 喜一

コンタクトレンズ(CL)は眼にとって異物であるため、どんなに優れたCLであってもそれを医師が適切に処方し、ユーザーが正しく使用しなければ眼障害を生じることがある。 平成10年1月20日から平成12年3月31日までに日本眼科医会が行ったCLによる限障害アンケート調査では、9,121件の報告例があり、眼科専門医以外による処方やCLの長時間装用、洗浄不適、定期検査の不適、装用指導の不足等が問題になった。また、平成12年7月に厚生省医療安全局が発表した「医薬品・医療用具等安全性情報」でも、CLの不適切な使用状況が報告さへ、ユーザーに対して適切な使用をするための情報の徹底を図ることが求められた.そこで、ウエダ眼科で行った母集団を明確にした障害調査の結果を報告するとともに、CLの使用に関する問題点を考えたい。 CLの処方という行為は単に商品としてCLを渡すためにレンズを選択し、規格を決めるだけでなく、医療としてその適応を確かめ、安全性の保証までも含めたものである。そのためには我々眼科医はCLに関する知識を深め、フィッティング技術の向上に努めるだけでなく、レンズケアについても熟知しなければならない。そして、ユーザーに対してCLの使用に際しての十分な説明・指導を行い、定期検査を促す必要がある。さらに、広く一般の人に対してもCLについての正しい知識の普及に努めなければならない。