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ドライアイに対する涙点プラグの挿入と液状涙道プラグの注入  -2009年9月-

涙の量的異常あるいは質的異常によって黒目(角膜)や白目(結膜)に障害を生じることがあります。このような疾患をドライアイとよんでいますが、一口でドライアイといってもその背景となる原因や程度も様々です。
軽度の方ではまばたきを深く、回数を多くすることや人工涙液等を点眼することで良くなりますが、中等度から強度の方では特殊な方法で対処しなければならないことがあります。
涙は上まぶたと下まぶたにある涙点から涙小管、涙のう、涙道を経て鼻に流れていますが、この上下の涙点を人工的にふさいでしまうのが涙点プラグです。この涙点プラグはドライアイの治療にとても効果的ですが、自然に脱落する、挿入した涙点の周囲に肉芽が形成する、プラグによって角膜や結膜に障害を及ぼす、プラグが奥に入り込むなどの欠点に加えて、感染症を起こすなどの合併症もあります。
これらの問題点を改善するものとして液状涙道プラグが開発されました。特殊な水溶性のコラーゲンを涙点から涙道内に注入して温めると、このコラーゲンがゲル化して固まります。涙道内の涙の流れをふさぐことによって目に涙を貯留させます。この効果の持続期間は個人によって異なりますが、おおむね8週間です。
涙点プラグは中等度から強度のドライアイの方が、液状涙道プラグは軽度から中等度の方が適応だと考えます。
この治療法の導入にあたっては、第一人者の濱野 孝先生(ハマノ眼科 http://www.hamano-eye-clinic.com/)にご相談し、当院では当初から取り入れています。