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近視とメガネ

■屈折異常とメガネ -2000年10月-
人は情報の90%以上を目から得ているといわれています。テレビを見たり、新聞や本を読むのも、美しい景色を見るのもすべて目の働きのおかげです。
学校健診の視力検査でご自分の子どもさんの視力低下を指摘され、驚いて眼科を受診されるお母さんも多いと思います。検査でメガネが必要だと言われがっかりされる方、訓練で治らないだろうかと訴えられる方もおられます。また、若いときは遠くも近くもよく見えていたのにだんだんと近くが見づらくなってきた、目が疲れる、でも老眼鏡はかけたくないと訴えられる方もおられます。
そこで、近視、遠視、乱視などの屈折異常や老眼についてまとめてみました。また、よく質問される内容を問答式で記述しましたので、この記事を読んで正しい理解と知識を得て頂ければ幸いです。
1.目が見えるしくみ
2.ものの見え方
3.視力について
4.ピント合わせ
5.屈折異常とは
6.近視とは
7.目薬による治療
8.遠視とは
9.乱視とは
10.屈折負荷検査について
11.老眼とは
12.弱視とは
13.屈折異常とメガネ ウソ、ホント
 2009年9月26日に14歳の女性が「当院で処方したメガネが見えにくい」という訴えで来院されました。みるとメガネが下方にずれていました。メガネのレンズは中心と周辺部では厚みがちがいます。したがって、レンズの中心と周辺部では見え方もちがいます。メガネを顔の正しい位置にもっていくとちゃんと見えていました。メガネのフレームはプラスチックで、鼻あてがフレームと一体となっているため、メガネの微調整は難しいものでした。鼻あての部分や耳あての部分が金属ですと、その調整が容易です。最近は色鮮やかなプラスチックのフレームが人気のようですが、自分の顔にフィットしたものを選択しましょう。こうした調整に対しての技術がしっかりした眼鏡店で購入することをおすすめします。
【 遠近両用メガネ 】
2009年9月24日に57歳の男性が、目が疲れるという訴えで受診されました。
両目は近視と老眼で、遠近両用のメガネを使用していましたが、近視に対しては度が強い状態でした。このメガネはメガネ店で合わせてもらったそうです。
遠近両用メガネは遠くの度数に近くが見える度数を加えます。この患者さんの場合、近視に対して度の強いレンズを使用しているため、近くがかなり見づらくなっていました。その結果、加入する度数も大きくなっていました。1枚のレンズに無理な度数が入っていたわけです。近視を矯正する度を弱くすれば加入度数も小さくてすみます。
患者さんに上記のことを説明してメガネを処方しました。
遠近両用のメガネを適正に合わせるのは、とても難しいです。
メガネ店がいい加減に合わせているとはいいませんが、合っていないメガネが多いのは事実です。眼科できちんと検査を受けて、処方せんをもらって、それにもとづいてメガネ店でメガネを作りましょう。


【 遠近両用メガネ(境目の無いタイプ 】
2009年9月29日に57歳の男性が、当院で処方した遠近両用メガネ(境い目のないタイプ)のデータを持ってメガネ店に行って購入したが、そのメガネが慣れないという訴えで再受診されました。患者さんのメガネは当院で処方したメガネの規格(度数、軸など)通りでしたが、購入したメガネが幅の狭いフレームだったため、レンズ度数の分布が目に合っていませんでした。幅の広いフレームのメガネを選択していれば問題なかったでしょう。
最近、細長のフレームが流行していますが、遠近両用メガネには不適当です。このことをメガネ店の店員がきちんと説明してくれるといいのですが、知識の乏しい店員や経験の浅い店員もいます。遠近両用メガネを処方した折に当院で詳しい説明をすればよかったと思っています。
同日(9月29日)に76歳の女性が、当院で処方した遠近両用メガネをかけて再受診されました。この患者さんのメガネは縦と横が同じくらい(正方形に近いくらい)の幅広いもので、患者さんは調子がいいといわれていました。
境い目のない遠近両用メガネを購入するときはメガネのフレームの形や大きさにも気を払ってください。